ネットワークと行政「事例検討会」

かつしか子ども食堂・居場所づくりネットワークと行政関係者との事例検討会が、2月18日、堀切のウェルピアかつしかで開催されました。
この会は毎年、① 事例共有:地域における事例や課題を共有し、参加者が互いの活動から学ぶ、② 連携強化:ネットワーク団体と行政関係者が、互いの役割や可能性について理解を深め、顔の見える相談しやすい関係をつくる――ことを目的に、区内で子ども食堂やフードパントリーを運営する団体と、区役所関係部署の職員が集まってグループワークをメインに行っている会です。

今年はネットワークから17人、行政・社会福祉協議会から18人の合計35人が参加し、6グループに分かれて想定事例について検討しました。

私が参加したグループでは、こども食堂に来ている子が家庭で虐待されているかもしれないというケースについて話し合いました。
虐待対応というと、まず児童相談所を思い浮かべますが、児相は権限の大きな組織であり、重篤なケースに対応するということです。虐待の恐れがあるというケースは、まずは子ども家庭支援課(葛飾区では「子ども総合センター」、一般的には「子ども家庭支援センター」=子家セン(コカセン))に相談し、子家センが保護すべき子どもだと判断すれば、関係機関が連携して子どもを支援する「要保護児童対策地域協議会」が開かれるそうです。
子どもの居場所のボランティアをしている参加者が「児相は大病院、子家センはクリニックのようなものですね」と言うと、児相職員が大きく頷いていました。
そして、児相職員と福祉部署の職員さんが「皆さんは『かかりつけ医』ですね」と。
子どもや保護者とファーストコンタクトをする私たち、こども食堂等のボランティアは、子どもたちの信頼を得て、話を聞き、必要であればクリニックや大病院に紹介状を書けるように、レベルアップしていかなくてはなりません。

こうした学びの機会はこれからも継続していきたいと思います。